高低差のある我が家の土地の性格から、半地下かスキップフロアは導入したい。土地の購入でお世話になった地元の住宅会社Aにこう希望を告げて最初に上がってきた図面はこんな感じでした。
contents
最初の図面
住宅地なので、隣家から見えにくいように高壁で囲った小さな坪庭。(コートハウス?!)
大きな掃き出し窓の外には縁側。
玄関には小さいながらも手洗いがついている。
高くなった南側にはスキップフロアでキッチンダイニングを配置。勝手口から坪庭に出ることができる。ダイニングの上は吹き抜け。
階段を上がって2階には寝室とバルコニー、浴室、洗面、トイレ。
3階には子供部屋×2とバルコニー。ダイニング上の吹き抜け最上階には天井高140のファミリーコーナー(書庫として利用??)
・南側のダイニング・キッチンは吹き抜けもあって日当たりが良くて最高に気持ちよさそう。
・リビングの大きな掃き出し窓も素敵。
・2階以上に行くには必ずリビングダイニングを通らなければいけないのも悪くない。
・玄関手洗いも今のご時世では高ポイント(当時はあればいいねくらいでしたが)。
一番気に入ったのは、坪庭。
でも、最終的にこの間取りからは大きく違ったものを創っていくことになります。この間取りを基本の形として採用できなかった理由もいくつかあります。
そもそも、我が家の家創りにおける大まかな要望は次のようなものでした。
大まかな要望
- スキップフロア(高低差を生かす)
- カーテンのいらない大きな窓
- 書斎・スタディコーナー
- 室内干し空間と浴室は2階に
坪庭は特に要望としては伝えていませんでした。
だって小さな土地だから、ある程度の住空間を確保するためには駐車場を取るのが精いっぱいで、外構もオープン外構のつもりで考えていました。でもこうして図面で坪庭が出てくると、いいなぁ坪庭…一気にお気に入りに。
この間取りの採用を見送った理由
- 北東玄関の位置
- 書斎・スタディコーナーの位置
- 子供部屋が3階
- 坪庭のセキュリティ
北東玄関の位置
まず、北東玄関の位置が鬼門に当たります。これは両親から指摘されました。鬼門とかそんなに気にしない方なのですが、さすがに玄関からはたくさん入ってきたら困りますし、やめとくか…となりました。さらに玄関の上がお風呂で、水回りも鬼門はよろしくないらしいですね。
でも実はそれ以上に、北東玄関だと道路から玄関まで下って行かなければなりません。で、家の中で2階に行くために下った分をまたのぼるのは無駄すぎるのではないかという理由の方が大きかったです。南側を玄関にすると玄関が中二階となり、2階に行くのも階段半分のぼるだけで済むじゃないかと思ったわけです。
書斎スタディコーナーの位置
次に、書斎スタディコーナーが物置と化しそうな気がしました。
当時リビングの掃き出し窓を背にして西側にTVを配置しようと思っていました。そうすると完全にこの位置の書斎スタディコーナーでは主人も子供たちも勉強してくれなさそうです。
また、キッチンからスタディコーナーが遠いので、親子のコミュニケーションも取りづらそうかなと思いました。
でも、いま改めて図面を眺めていると、TVを南側のダイニングの腰壁に設置すればこの位置でも悪くない気がしてきました…。ランドセルやら雑然としがちな学校グッズをこのコーナーに押し込めてしまうことでリビングがスッキリする気もしてきました。もしお客様が来たとしても、南向いてリビングに入ってくるので完全に死角になる場所?そう考えればこの書斎スタディコーナーは実は悪くない配置かも。でも、当時はこんな場所ないないない~!!と却下してしまいました。
子供部屋が3階
最後に、このプランでは子供部屋は3階でした。今はまだまだ私と一緒にいたがる子供たちも、もう少し経つと子供部屋にこもる年ごろになります。そうなった際にリビングが1階で子供部屋が3階だとコミュニケーションが分断されそうで。
じゃあ子供部屋を2階にして大人の寝室が3階なら…毎日3階までのぼるの嫌だなぁとなり、子供部屋が3階という間取りは2階リビングならありだけど、あえなく却下となりました。
結果として、ダイニング上の吹き抜けのスペースを子供部屋に充てて2階に大人の寝室も子供部屋もまとめてもらおうとなりました。
坪庭の現実的考察
憧れた坪庭も現実をシミュレーションすると…
- 勝手口からごみをどんどん出していき結局ゴミ箱ばかりがリビングから見えるのではないか?
- ゴミ捨て動線として結局通路にしかならないのではないか?(植物とか植えると邪魔?)
- 玄関ポーチから坪庭に侵入してしまえば道路からは一切見えなくなるので、泥棒さんにとってゆっくり鍵破りができるポイントになってしまうのではないか??
など心配ポイントが出てきて、最終的に却下されることになりました。
まとめ
坪庭と吹き抜けは我が家には贅沢でした(泣)