実は対面キッチンはめんどくさい。
ここ10年で都合6回引っ越しをして、対面型、独立型、L字型…色々なタイプのキッチンを経験した私がおススメするキッチン型のお話です。
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流行りは対面型(ペニンシュラ)
最近の流行は対面型ですよね。家創りでもおそらく何も言わなければ設計士さんは対面型で図面を考えてくださる気がします。今はマンションなどでも当たり前のように対面型キッチンで広告が載っていますよね。
対面型の中でも片方が壁についた形:ペニンシュラ型が多く採用されているのではないでしょうか。
お料理しながらリビングで遊ぶ子どもの姿が見えたり、カウンターで勉強についてアドバイスすることだってできます。
ダイニング側の吊戸棚を無くしてオープンにすれば、広々としてとてもおしゃれな感じがします。
手元を隠すためにカウンター部分を立ち上げてもいいですし、天板をフラットにすればダイニングとの一体感も得られます。
炊事の最中も常に家族の方を向いたままですので、TVも一緒に見れますし、孤独感もありません。
上の写真のようにコンロ前の壁も無くして、さらに開放感が得られるタイプも増えてきましたよね。
モデルハウスのようなキッチン…憧れます。
でも、そこでちょっと考えてみてください。
ペニンシュラ型には盛り付けスペースの確保と回り込みが必要なんです。
盛り付けスペースと回り込み
多くの場合、キッチンサイズはこの写真くらいではないでしょうか?
対面型キッチンのうしろにカップボードを置いて、通路幅が1m程度?広さにして3~4帖くらいが多くの家でキッチンに充てられるスペースです。
これだけスペースがあれば十分です!と思われる方が多いかもしれませんが、家事全般がおっくうな私にはこれでは窮屈でした。
対面(ペニンシュラ)型キッチンの旧マンションで過ごしていたころ、常に作業スペースが足りなくてイライラしていました。
配膳するためのお皿を並べる盛り付けスペースが無いからです。
上の写真たちのように常にスッキリさせていればいいのでしょうけれども、現実のキッチンは物であふれてしまいます。カップボードの上には電子レンジやオーブントースター、炊飯器が当然置かれ、その他の物もつい置いてしまいます。
カップボードの上にはお皿を並べるようなスペースはありませんでした。
シンクとコンロの間のスペースで何とかするしかありません。
さっきまで調理に使用していたまな板やボールを片付けて、狭いスペースでやっとお皿に盛り付けます。ところが、この後にもまだストレスが待ち構えています。
お皿をダイニングテーブルまで運ぶためにグルっと回り込んでいかなければならないのです。
カウンター越しに渡せば…と思われるかもしれませんが、それは受け取ってくれる人がいるからできることですよね。一人で配膳までする場合は、結局移動しなければいけません。
また、カウンターの上って物を置きやすいですよね。常に何か別の物が乗っていたりして、我が家の場合は料理のお皿を乗せる気持ちにもなりませんでした(汗)。
家事全般が苦手な私には、このキッチンの形がよりやる気をなくさせていた気がします。
この回り込みがぷちストレスを生んでいたことに気づいた後は、ダイニングテーブルの配置を変更してだいぶ楽になりました。
それでも、盛り付けスペースが無いのはどうしようもありませんでした。
キッチンスペースの広さが決め手
同じ対面型でも、アイランド型は左右どちらからでも回ることができるだけペニンシュラ型よりもストレスは少なそうです。
それでも回り込みは必要です。
ペニンシュラ型のキッチンに横づけでダイニングテーブルを配置する方法も最近増えてますよね。
このタイプだと回り込みが必要なくなり、横移動だけでお皿を並べることができるのでかなり楽だと思います。
また、盛り付けも直接テーブルでしてしまえばいいですよね。
でもアイランド型、横づけ型、どちらもキッチンスペースがそれなりに広くないと難しいわけです。
あなたのお家はどれくらいのキッチンスペースを確保できますか?
そこで壁付けキッチン
何となく、一昔前のキッチンのイメージがする壁付けキッチン。(そんなことないですか?)
キッチンのすべてが人目にさらされてしまうというデメリットがあります。
ところが、限られたスペースしかないキッチンダイニングの場合、壁付け型のキッチンにすることでいろんな問題をクリアできるのです。
1.スペースの有効活用
壁付けキッチンはダイニングスペースもキッチンスペースも広く感じることができます。
どういうことかと言うと、
対面型ではキッチンとダイニングをこの図のように明確に分けてしまいます。
ところが、壁付けキッチンだと
キッチンスペースとダイニングスペースが明確には分けられていないため、キッチンもダイニングもなんとなく広がるわけです。
これ、意外にポイント大きいです。
2.広い盛り付けスペースの確保と回り込み無し
振り向けばそこにダイニングテーブルがあります。
ダイニングテーブルは万能です。そこで野菜を切ってもいいし、使用する食材を並べてもいい。子供にお手伝いしてもらう際にも調理スペースに干渉しません。レシピを調べるためのパソコンやタブレットだって余裕で置いて調理できます。
もう盛り付けスペースが無くてイライラする必要はありません。
ぷちストレスだった回り込みも無し。振り向くだけでオッケーです!
Great!
3.孤独感なし
キッチンとダイニングが分けられていないため、壁に向いて料理をしていてもそんなに孤独感を感じません。
我が家の場合、ダイニングにスタディコーナーがあるので、子供たちはダイニング空間にいることが多いです。
この隔てられていない感がわりと心地よいですのです。
まとめ
1.対面型(ペニンシュラ)には盛り付けスペースがなく回り込まなければ配膳できない。
2.対面型はキッチンスペースもダイニングスペースも狭くしてしまい、壁付け型だとキッチンスペースもダイニングスペースも広く感じる
3.壁付け型はダイニングテーブルを活用できる
以上の理由から、私は壁付けキッチンをおススメします。
流行に逆らっているような気もしますが、どうですか?壁付けキッチン、意外といいと思いませんか?