60㎝海外製大型食洗機を選ばなかった理由

 食洗機は我が家にとってなくてはならない家電です。10年間で4機種の食洗機を使用してみて、私なりの食洗機への意見をまとめてみました。

そも食洗機は必要か?!

 食洗機なんて使わない、という意見の人もそれなりにいらっしゃると思います。

実際、購入したマンションに食洗機がついてたけれども使っていないという人が

私の友人にも複数います。

賛否両論ある食洗機。

次の3点が私の正直な意見です。

  • 手洗いの方が早い
  • 手洗いの方がキレイ
  • 食洗機で節水にはならない

手洗いの方が早い

 たとえ量が少なくても、洗浄だけで1時間は食洗機が動いてます。

食洗機に詰め込む時間は5分だけれども、洗い終わらなければその食器を使用はできません

手洗いなら15分あれば終わります。

こんなに時間をかけて、さらに電気を使って洗うのか…と感じてしまうかもしれません。

手洗いの方がキレイ

 時間と電気を使って洗ったわりに、洗い残しはやっぱりあります。

卵のこびりつきなど苦手な汚れは、落ちません。

結局、手洗いし直すこともしばしば。

 さらに残渣の付着と言う手洗いではありえないことも起こります。

細かく砕かれた野菜の粒が、お皿にちょこっとついてザラザラしている…

もともとお皿にあった汚れではなく、よそのお皿からやってきた新たな汚れです。

これはホントにぷちストレス…

 ただ、手洗いでは取れなかった汚れが食洗機なら取れる場合も稀にあります。

琉球ガラスのコップの凹凸部分は、手洗いではきれいにできなかったけど食洗機ではバッチリです

食洗機で節水にはならない

 残渣がつくのは予洗いをしないからでしょ?という声が聞こえてきそうです。

確かに予洗いをきちんとすれば洗い残しや残渣の付着は無くなります。

でも、予洗いをきちんとするって、もうほとんど手洗いしてるみたいなものです。

だから、「食洗機の方が節水につながる」と食洗機を導入するのは間違いです。

予洗い(あるいは洗い直し)で結局同じくらい水は使うわけです

食洗機は熱湯消毒機と思え

 私には食洗機が必要です。

上記のぷちストレスを抱えても、食洗機を使用した方が楽だと感じるからです。

これ、多分「合うか、合わないか」なんだと思います。

手洗いがさほど苦ではない人は、食洗機いらないと思います。

私は予洗いはほとんどしません

洗い残しがあれば洗い直しをやればいいと割り切っています。

食洗機は完璧な魔法の機械ではありません。

ただの熱湯消毒機です。

熱湯消毒の際に、たまたま汚れを落としてくれる機械です。

こう割り切ることで、色々なぷちストレスを克服できるようになりました。

私が使用した4機種

  据え置き型のパナソニック

  • コンパクト
  • 後付けでコスパ良く食洗機を導入可能
  • ビルトインに比べ食器が入れにくく、音がうるさい
  • 食洗機満足度:55点(私基準あと一歩)

 ビルトインの三菱製(2015年製)

  • ビルトインのため、上記据え置き型に比べると音が静か
  • 大皿や鍋が入らない、菜箸を入れるところがない
  • 食洗機満足度:65点(私基準ギリ可)

 ボッシュの大型(60㎝)フロントオープン

  • 予洗い無しでOKの海外製のパワフルさを実感
  • 鍋だって大皿だって余裕のサイズ感
  • 食洗機満足度:63点(私基準意外に低い)

後述しますが、大きすぎるのと、洗うのに時間がかかりすぎるのが私には合いませんでした…

再びビルトインの三菱製(2021年製)

  • 標準仕様でついてきた45㎝浅型のビルトイン三菱製
  • 型が新しくなったためか、菜箸を置く場所ができた
  • 洗いあがり等使用感は前のものとほぼ同じ
  • 食洗機満足度:67点(私基準可)

整理してみると、私基準の食洗機の満足度は70点には到達しませんでした。

食洗機に対してはそれくらいの期待値の方が気楽だと思います。

食洗機を導入するにあたって悩んだポイント

 新居に食洗機を導入する際、オプションでパナソニックの深型にするのか、はたまた施主支給などで海外製にするのかなど散々悩みましたが、

いちばん普通のヤツにすることにしました。

 以下、悩んだポイントを整理していきます。

45㎝か、60㎝か

 多くのブログで60㎝の海外大型食洗機が話題になっています。

確かに45㎝の浅型を5年ほど使用していて、あともう少し大きければ…という不満が常にありました。

4人家族の入れたい食器が入りきらない。

ギューギューに入れたら、洗い残し率が高くなる。

鍋類まではとても入らない。

 そこで60㎝の大型食洗機を始めて使用したときは、

夢の大きさ!!

と歓喜しました。

ミーレonline shop japanより

鍋だって余裕で入るじゃん!

これは楽ちん!

 でも、大型食洗機を1年使用してみての私の感想は

でかすぎる

でした。

確かに60㎝の大型食洗機には食器がたくさん入ります。

それこそ1日分(4人家族で朝と晩の2食分)が入ります。

すると1食分だとスカスカすぎて、食洗機を動かすにはもったいない気がしてきます。

貧乏性の私は

食器がたまるまで食洗機を動かすことができない

わけです。

ちょっと使ったグラスを食洗機に入れたら、今日はもうそのグラスは使えません。

だって、1日に1回しか食洗機は回したくないから。

予洗いなんてしたくないから、汚いまま食洗機にイン!してそのまま一日放置…。

夜、寝る前にスイッチを入れて朝には出来上がり!なのですが、

うっかりスイッチを入れ忘れると…

し、しまったぁ~!!

翌朝悲劇が待っていました。

そして、同じ日には同じ食器が使えないので、たくさんの食器が必要になりました。

食洗機の容量が大きければ、手洗いが無くなる

それはただの夢でした。

容量が大きいと、

回すのがもったいないから、ちょっとくらいの食器は手洗いしよう

になってしまいました。

あれ?なんか、本末転倒…??

1日に複数回(朝1回、夜1回)回すのならば、45㎝浅型でも大差ないか…

大型食洗機でも結局手洗いはするわけですよ、という結論になりました。

フロントオープンか引き出しか

 フロントオープンはしゃがむのが手間だとよく言われます。

でも私は、しゃがむのはそんなに苦ではないと感じました。

フロントオープンの私にとってのデメリットは、食洗機前空間の確保が必須なことです。

ガバッととりあえず全開にしないと、引き出すことができません。

食洗機前に酒瓶とか米袋とかうっかりごちゃごちゃ置いてしまったら…もう開きません。

開かずの食洗機です。

そういう意味で、フロントオープンタイプは

キッチンをスッキリ保つことができる人のみが使用できる機械です。

私には無理…

 一方で、引き出しタイプはしゃがまなくてもオッケーです。

食洗機前にちょっと物が置いてあっても、半分くらい開けて、

がんばってお皿を出し入れすることもできなくはないです。(とても大変ですが…)

これが私にはメリットでした。

 引き出しタイプのデメリットとしては、

上から上から食器を入れるわけだから、上手に食器を詰め込むのにはコツがいること

さらに、最下層にしかノズルがないために、上下ダブルでノズルがあるタイプに比べると

どうしても洗浄力が劣ること

うん。

食洗機前空間の確保に自信がない…

これが私がフロントオープンを選ばなかった原因です。

浅型か深型か

 60㎝もフロントオープンも切り捨てた私が一番悩んだのは、浅型か深型か、でした。

 結局浅型にした理由は、キッチンの収納力が不安になったためです。

深型にすると、引き出しが一つ無くなってしまいます

我が家のキッチンは吊戸棚が一つしかありません。

キッチンに収納力は必須ですよね…

吊戸棚についてはこちら→

 現在の浅型食洗機の満足度は67点くらいです。

これを深型にすると73点くらいの満足度にはなるのかな…と思われました。

でも、お金かけて深型にして、キッチンの収納力が落ちると、

また別のストレスがかかるかもしれない

そう悩んで浅型を選びました。

 でも、実は引き出しスカスカでそんなに活用できていません。

深型でも良かったか…

これだけは少し後悔しています。

まとめ

 手洗いがキライな人には食洗機をおススメします。

後付け据え置き型でもだいぶ楽になりました。

でも可能であれば、ビルトインがやっぱりおススメです。

そして、ビルトイン食洗機を選ぶ際には、

海外製60㎝大型が必ずしも最高というわけではないと思います。

結局のところ、1日に何回回したいのか、どのくらいの手洗いなら許容できるのか、

個人個人のライフスタイルによって、最適な食洗機は決まるんですよ、というお話でした。

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