地窓と坪庭のススメ

 新居には地窓をつけました。

地窓から眺める坪庭の話です。

地窓とは

 床と同じレベルに設置する窓のこと。

通常の窓の位置よりもグッと下になります。

左側の小窓が地窓と呼ばれる  写真AC

地窓には視覚的な面白さがありますよね。

 また、地窓を開けると換気効率が上がる効果もあるらしいです。

でも気になるのは、防犯面

 地面近くにある窓のため、誰でも容易に手が届いてしまいます。

だから我が家はFIX(はめ殺し)の防犯ガラスを地窓に採用しました。

 設置場所はタタミコーナーです。

微力ですが採光もできます

タタミに座って、地窓から坪庭を楽しもうと計画しました。

坪庭=犬走り

 坪庭、と書きましたが犬走りです。

家屋の周囲には大抵50㎝程度の通路のような部分があると思います。

その通路のような部分を、犬走りと(私は)呼びます。

 もともとは砂利やコンクリで雨水の跳ね返りから

家の壁を守るためにつくられていた部分のようです。

砂利の犬走り 写真AC

雑草が生えてくるのが嫌いな人が、砂利やコンクリで対策をしているのだと

勝手に勘違いしていましたが、雨水から家の壁を守る砂利やコンクリだったんですね。

現代の家屋ではそういった意味での犬走りをつくらないケースも

多くみられるようです。

我が家も家の周囲はぐるりと土と芝生で、砂利やコンクリの犬走りはありません。

そういえば外構を頼む際に「家の周囲をどうしますか?」と尋ねられた気がします。

ガーデニングしたかったので、砂利やコンクリよりも土と芝生を選びました。

我が家の周囲は土か芝生

その通路のような部分を坪庭みたいにしてみたわけです。

 幅が50㎝と狭いので作業はとてもしにくいです。

敷地に余裕があれば1m程度の犬走りにできたのですが、

我が家は50㎝でカツカツです。

 さらに我が家の場合は、本気で実家の犬が走りますので、

ときどき蹴散らかされてしまう(泣)のですが、

庭をとるスペースのない日本のお家でも、どの家にも必ずある通路ですので、

スペースの有効活用をしている気分になってます。

ロックガーデン

写真AC

 坪庭のテーマはロックガーデンでした。

花が咲き乱れる花壇、ではなく

岩がゴロゴロしているところにちょっとだけ緑が生えている

よく見たら小さな花も咲いている、そんな庭。

ドライガーデンが最近人気ですが、ドライガーデンもイメージには近いです。

とにかく目指したのは岩石ゴロゴロ緑がちょっとです。

2022年 4月 石を置き植物を植えつけて見た
2023年 6月 緑が成長するので、あんまり石が見えません…

 当初目指していたロックガーデンよりも緑の分量が多いですが

今の状態に割と満足しています。

眺める

 地窓から眺めた様子がこんな感じです。

地窓からは緑がちらっと見えるだけで石は見えません…
地窓を覗き込むと、石と小さな花を見ることができる

 ヒューケラの花が予想以上に可愛くて気に入っています。

ヒューケラは本当に色々な品種があって、葉の色と花の色との組み合わせが楽しい。

 右側に小さく咲いている青い花は昨年植えてみた丁子草。

青い色が好きです。来年も咲いてくれますように…。

(このあと、実家の犬に蹴散らかされました(笑)。)

FIX地窓

 FIXは窓枠がスッキリしていて坪庭を眺めるのにはおススメです。

でも…この地窓を開けて、室内から庭仕事が出来たら良かったとも思います。

開く仕様の窓にしたなら、色々と余分な枠や鍵などがついてしまうので

眺める際に邪魔になるし、なにより防犯面で不安…。

ジレンマです。

フェンス

 地窓は坪庭を眺めるために設置したのでもちろん透明ガラスです。

ところが、我が家の坪庭はお隣さんの通路に面しているので、

地窓を型ガラスにしない場合は、目隠しを設置しなければなりません

 当初は外構で目隠しフェンスを計画しました。

こんなフェンスで坪庭を囲む計画でしたが、幅5mほどで10万ちょいの見積り…。

予算削減の折、DIYで何とかしたらよくない?と消えていきました。

 ところが、なかなかDIYする時間と気持ちの盛り上がりがつくれなかったので、

とりあえずホームセンターですだれを買ってきて目隠しをすることにしました。

なんともチープですよね。

でも結局そのまま3年目を迎えています。

 今は目隠しにすだれを用いて良かったと思っています。

なぜかというと、日光です。

植物の成長に不可欠な日光を完全にさえぎってしまう目隠しフェンスでは

坪庭ができなかったのです。

ただでさえ、狭い通路の日当たりの悪い坪庭です。

今風にいうとシェードガーデン。

そこにがっちりした目隠しフェンスだと、日光が届かず植物は育たなかったでしょう。

すだれなら目隠ししつつ薄くすかしたように日光が入ってくれます

それでも日光が足りないせいか、植え付けた植物の半分は上手に育ってくれません。

最初から直射日光の当たる時間が少ない方角で植物を植えようと思っていたら

目隠しフェンスではあかんのやと気づきました。

予算削減ですだれにして結果オーライでした。

まとめ

地窓から坪庭を眺める時間は、至福のひとときです。

ガーデニングが嫌いでない方には、犬走りを坪庭にすることを

おススメしたいです。

そして坪庭を眺めるのにはやっぱり地窓が最適ですよ、と言うお話でした。

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