【検証】始めの1か月~太陽光発電と蓄電池~

 太陽光発電と蓄電池を導入してみました。10月13日からの始めの1か月の我が家の発電と電気使用量のようすを報告します。

我が家のスペック

  • 太陽光パネル:カナディアンソーラー5.67kW
  • 蓄電池:(CSXH56G3A-B058A)5.8kWh

 関西在住で南東向けの屋根に5.67kWのパネルです。そんなに大きな発電量は望めませんが、都市周辺部としてはごくごく普通なサイズ感かと思います。

蓄電池は一番小さな容量です。

発電と電気使用パターン

 日中は主に留守にしていて、水槽のポンプや照明、冷蔵庫とNAXLUが電力を消費しています。昼間の発電で余剰分はまず蓄電池を充電し、充電終了後は売電します。帰宅後にまず蓄電池の電力を使用し、蓄電池の電力を使い切った後は通常通り買電して朝を迎えているパターンです。

 黄色のグラフが太陽光発電(PVパワー)、水色が蓄電池、オレンジが売電・買電です。(上向きが充電と売電、下向きが放電と買電です。)

 この日はよく晴れていて、7時ごろから蓄電池に充電を始めて、10時前には充電終了。その後売電しています。16時には太陽光発電が終了し、18時までは買電、18時から蓄電池の放電で電力をまかなっています。18時前後に家人が帰宅し、電気使用量が増えていることがわかりますね。大体こんなパターンで我が家は電気を使用しています。

 蓄電池の放電開始時刻は自由に設定できますので、16時ごろから放電設定にしておけば、夕方の買電は無くすことができます。が、蓄電池の電力を使い果たす時刻が早くなります。グラフ通りの設定で我が家の蓄電池は10月は翌日1時から2時ごろに放電終了していることが多かったです。

(上記グラフでは朝の6時ごろまで水色の放電が確認されますが、こんなことはほぼありません。)

 この組み合わせで、どれくらい電気代をお安くすることができるのか。どれくらい環境にやさしくなれるのか。最初の一ヶ月(2023年10月)は以下のようになりました。

発電量

 10月は晴天続きでした。

 9日の昼過ぎに工事完了・稼働開始し、10日からは本格稼働です。関電との手続が完了し、売電開始が13日になった為、13日からの1ヶ月を見てみたいと思います。

  • 最高発電量 10月13日:28.20kWh
  • 最低発電量 10月14日: 8.20kWh

 14日と20日の二日間のみが雨天で、その他はいい感じの秋晴れの日が多かったです。20kWh以上発電できた日が多く、おそらくこれが我が家の発電の好調な数値かと思います。20kWhに届かなかったのは13日以降は先述の雨天2日間を含めて5日間でした。

 14日は日中の使用と蓄電池の充電でほぼほぼ発電した電気は使い果たしてしまい、余剰電力(売電)はありませんでした。この感じから、我が家のパネル容量と蓄電池容量のバランスは悪くないのかなぁと考えました。

消費電力

 過ごしやすい気候で、冷房も暖房も使用しない年間通して一番消費電力の少ない10月です。

 消費電力は、晴天でも雨天でも大した違いは見られません。在宅時間が長い休日などは、TVや照明で消費電力が上がっています。おおむね1日当たり10kWh前後使用するのが我が家の10月のパターンのようです。

 緑色が太陽光発電の電気(蓄電池に充電して使用した量を含む)、オレンジ色が買電です。おおむね7割は太陽光発電でまかなえている感じですね。

買電・売電量

  • 10月12日~11月11日の1か月間 買電 91kWh(前年 291kWh)
  • 10月13日~11月12日の1か月間 売電 374kWh

(日にちが買電と売電でずれているのは、我が家の買電と売電の電力会社が異なるからです)

 買電請求額が2,118円。前年10月の請求額10,213円に比べて大幅に下がりました電気料金は最近は価格激変緩和対策などで調整されているので、単純に比べても仕方ありませんが、それでも8,000円安くなると嬉しいですね。

 買電量が前年291→91kWhとおよそ3割になりました。7割を太陽光でまかなえているのが先のグラフと一致しています。

 売電は374kWhで買電91kWhを大幅に超えました。前年使用量の291kWhも越えました。この値はもしもの停電時でも電気は普段通りに使用できる安心感につながりました。もちろん実際は天候と電気を使用する時間帯に大きく左右されますが、一つの指標として十分な数値かと思いました。

 売電額は5,984円の収入。買取単価は16.00円です。

 買電で前年に比べ8,000円お安くなり、売電で約6,000円の収入。トータルで14,000円ほど電気料金がお得になった感じです。ふむふむ。

元は取れるのか

 買電額の減少と売電額の収入によるプラス家計は、太陽光発電と蓄電池の導入費用を上回ることができるのでしょうか?

 始めの1か月、およそ14,000円のプラスです。毎月このペースでプラスになると皮算用したとして、太陽光と蓄電池の元が取れるまでは18年近くかかる計算になりました。

その間、諸々のメンテナンス費も必要であろうことを思うと、元を取ろうと考えない方が現実的ですね。ましてやプラスにはならないでしょう。

 それでも、環境にやさしくなっているのは確実です。また、もしもの停電時に対する備えとして心の安心を得られています。元は取れなくても、この2点で私としては十分満足しています。

まとめ

  •  10月は晴れたらおよそ20kWh/日の発電量。
  •  10月の消費電力は10kWh/日くらい。冷暖房無し。
  •  太陽光発電と蓄電池で10月の我が家の消費電力のおよそ7割をまかなえる。
  •  太陽光発電と蓄電池で元を取ることは考えない方が良い。

 こんな感じでした。11月からは暖房が始まります。昨年電気代に負けて封印した冬場のオイルヒーターを復活させることができるのか、検証は続きます。

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